就活のスーツについて(男性・女性)

目次

はじめに…「リクルートスーツ」とは何?

就活準備中、就活中の皆さま、こんにちは。
リクルートフォトスタジオの星名です。

大学生、専門学校生の方は、就職活動ではほとんどの方がリクルートスーツを着用すると思います。
これまでの学生生活では、スーツを着る機会の多い人もいれば、入学式もしくは成人式以来という人もいると思います。

特に、スーツを着るのが入学式・成人式以来の方は、サイズも合わなかったりして、新たに「リクルートスーツ」を新調する人もいるのではないでしょうか。

そこで、ここでは就職活動(会社訪問、対面での面接、Web面接など)において、どのような服装がベストなのかを説明したいと思いますが、まず、「リクルートスーツ」とは何か、ということについて、説明したいと思います。


実は、四半世紀以上前になりますが、筆者も就活時に、両親に連れられて百貨店の紳士服売り場に赴いた記憶があります。そこでの、店員さんとのやりとりは今でも鮮明に記憶しています。

私─「リクルートスーツありますか?」
店員─「リクルートスーツという種類のスーツはありません。一般的には、男性のスーツで、黒か紺やグレーなどで落ち着いたシンプルなスーツをお求めになる学生様が多いのですが、そちらのご紹介でよろしいでしょうか」

当時も「リクルートスーツ」という言葉は存在しましたが、売り場ではリクルートスーツコーナーなどはありませんでした。現在では、紳士服売り場の一角に「リクルートスーツ」のコーナーを見かけますが、リクルートスーツという決まったものがあるわけでないということは、昔も今も変わらないのはご存じですか?

最初に結論を言いますと、リクルートスーツというのは、就職活動に使用するスーツの俗称であり、次のような機能を備えているものが、一般的に「リクルートスーツ」と認識されているものと思ってください。

  • シンプルなデザインで、無地で装飾性の少ないもの
  • スーツのサイズが体に適度に合っているもの
  • 色は、黒かネイビー、もしくは濃い目のグレー
  • 2つボタンで、シングルのスーツで、ベストなどがないもの
  • 大きな皺やよれがない状態のもの

大まかにいえば、以上を満たしていれば、リクルートスーツとして、何の悩みもなく使っていただけます。

要は、面接のときに、第一印象を見ていただいて、面接官や人事担当者がスーツに関して気にすることなく、就活生本人の姿が、清潔感をもって自然にはいってくる出で立ちであることが重要です。

リクルートスーツを着る目的

そもそも、どうして「リクルートスーツ」で就職活動をする必要があるのでしょうか?
もし、面接などでも、その会社の要項に「私服可」と書いてあるのであれば、もちろん私服で出席してもなんら問題はないと思います。

ですが、世の中の会社員の多くは、特に営業の仕事であったり、お客様と接する仕事であったりすれば、スーツの方が多いんですね。ビジネスのいわば制服のような役割を果たしているわけです。

就職活動も、学生から見れば一大イベントかもしれませんが、企業側から見ればビジネス活動の一環です。
ですので、大方の企業は、TPOをわきまえた、ビジネスシーンを想定した服装であることが、前提になってしまうのです。

よく、服装で「個性」を出したい、という方もいるのかもしれませんが、就活活動の選考の場で、「個性」を評価されるのは、外面というよりは内面を見ていく割合が高いです。

個性を出したつもりが、他から浮いてしまうというのであれば、本来の「選考」という目的からは不利な状況にもなります。

服装はシンプルで、清潔感があり、他と似たような服であっても「無難」であることが第一だと思います。

就職活動におけるスーツの変遷

余談になりますが、昔は今とは少しばかりスーツに関しても状況が違っていました。

時代に応じて、「常識」も変わってくるんですね。

たとえば、女性の場合は、1990年初頭のバブル崩壊までは、かなり服装にもレパートリーがありました。

男性の場合は、今のように、黒一色ではなく、かなり明るめの青やグレーなどのスーツもよく見かけたものです。

女性の場合は、特に、商社や事務所などの「一般職」が前提の場合が多く、大きなリボンのついたブラウスや、形の凝ったデザインのスーツ、色もパステル調のスーツなどで活動する人も中にはいました。(もちろん、黒や紺のスーツが標準ではありましたが)

昨今では、会社員でもスーツを着ないで、ビジネスカジュアルでの通勤の会社もあるくらいですので、ひょっとしたら、これから先の時代は、これまでの黒一色のスーツでの就職活動というのも徐々に変わってくるのかもしれません。

まとめ

以下に、就活時の「リクルートスーツ」についてまとめます。

【男性】

  • 色は黒か濃紺(ネイビー)もしくは濃い目のグレーで、可能な限り無地のもの
  • スーツのサイズが体に合っており、大きな皺やよれのないもの
  • 2つボタンで、シングルで、華美なデザインでないシンプルなスーツ

【女性】

  • 色は黒か濃紺(ネイビー)もしくは濃い目のグレーで、可能な限り無地のもの
  • スカートでもパンツでもどちらでも有利は不利はないでしょう
  • 2つボタンで、シングルで、華美なデザインでないシンプルなスーツ
  • スーツのサイズが体に合っており、大きな皺やよれのないもの

よく細かな薄いストライプの生地のスーツを着て「ストライプのスーツですが大丈夫ですか?」と気にしている方がいらっしゃいます。気にするくらいでしたら、無地のスーツにした方が精神衛生上、ご本人が楽だとは思いますが、細かな薄いストライプであれば、通常は就活活動で不利になることはないはずです。
薄いストライプか無地のスーツかを、選考基準としてマークする企業が存在するとは、常識的に考えられません。但し、明らかに、太いストライプで目立つようであれば、それは避けた方がよいでしょう。

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