皆様、こんばんは。
本日、書類選考通過で面接に進みました、とご連絡をいただきました中央大学のお客様、頑張ってください。

さて、今日は、就職用の証明写真の撮られ方のポイントについて、簡単に触れたいと思います。

まずは、大きなポイントが3つあります。

(1)「なりたい自分」になって、撮られる
(2)心持ちを保っておく
(3)けっして、美しく写ろうと思ってはいけない

簡単にご説明します。

【「なりたい自分」になって、撮られる】
これは、写真だけではないのです。お客様が、書類選考を通過し、面接にいかれたときに、将来自分がこうありたいという姿であるのがベストです。
たとえば、接客の多い業界を志望でしたら、暗い顔をしていたら、印象は悪く持たれがちだと思います。
そうかといえば、自分の性格が几帳面で冷静な方は、しっかりとした顔をつきであれば、その人の持つ本来の味と写真がマッチすれば、好印象です。
なにも、口角を大きく上げている必要はないと思います。
就活雑誌などの就活生の証明写真は、ほとんどが広告用のモデルさんですから、大きく口角が上がっていますが、その必要は必ずしもないのです。

ただ、どちらにしても、「印象が良い」と思われることは大切だと皆様の思っていらっしゃることでしょう。
採用担当者が自己PR・志望動機の本文を読み、キリッと締まった落ち着きのある写真をぱっと見て、その双方が整合性が取れていた場合、「冷静な雰囲気で、裡に秘めた意欲も感じられるし、この方だったら、当社の法人営業マンとして大きな金額を動かすことを任せられるかもしれない」と採用担当は思うはずです。
逆に、普段から冷静な雰囲気の方なのに、「私は誰とでもすぐに打ち解けることができて、いつも笑顔で明るいです」といった内容で、写真も大きく口角をあげているものの、実際の本人の姿が違っていれば、印象は悪くなります。

「なりたい自分」というのは、今の自分から見て、無理をし過ぎない程度に実現できそうな雰囲気をつくってゆくべきだと思います。
そのためには毎日、その気になって、鏡を見て、身だしなみから顔の表情をチェックしてゆくべきです。
「この表情だったら、私のベストな表情だ」というのを鏡で見て見つけて、その表情がすぐにできるようになると良いです。
毎日続けるということは、ほんの数ヶ月の間でも、とても効果のあることだと思います。逆に申し上げるのであれば、毎日続けるということは、かなり難しいと思います。

インターンシップを行っている企業が多くなったとはいえ、採用担当者とお客様は、限られた情報量の書類と、限られた時間の面接で、折り合いをつけてゆくわけです。
情報が的確であり、双方が「納得できる」と思う確率が高くなればなるほど、内定への確率も高くなるでしょう。
情報は、できるだけ正確に伝えることが重要です。

ですから、あまり大きく無理をせずに「なりたい自分」を意識しているだけでも、表情は違ってきます。
当スタジオのカメラマンも、お客様との限られた時間のなかでいろいろとお話もします。そして、できるだけ様々な表情を撮りたいと思っています。その表情から、「なりたい自分」の1カットを是非選んでください。

「心持ちを保っておく」
これは前述の「なりたい自分」とも関連します。
心が、為替相場のように乱高下しますと、やはり表情も安定しません。
やる気を出そうとおもって、無茶をすると、わざとらしい表情になったり、見る人も「ちょっと、背伸びをしているな」という印象を持たれかねません。
不安なお気持ちはお察しいたしますが、ほぼすべての人が多少なりとも不安な気持ちは持っていますから、あまりに落ち込んだり、あまりにやる気だけが突出していると、それが表情に「焦り」として写ります。
ですから、撮影のときは、それほどに意気込まなくてもよいと思います。

「けっして、美しく写ろうと思ってはいけない」
この時期に多くなるのは、女性の方は色白の方は特に黒子(ほくろ)が多いので、「この黒子無くせますか?」といった内容や、男性の方でも「片方が二重で、もう片目が一重ですが、両方とも二重にできませんか?」といった細かな点が気になる方が多くなってまいります。
しかも、当スタジオのカメラは、解像度を落として撮影をしても、それでも高解像度なので、撮影直後は髪の毛の一本一本や黒子のこまかな点まで写ります。しかし、Web提出のES写真データはその何十分の1の解像度になりますし、4x3の証明写真プリントも顔が小さいですから、一重か二重かなどといったところまで、ほぼ気にならなくなると思います。
ましてや、仮に、一重だから書類選考落ち、黒子があるから書類選考落ち、という企業があるのだとしたら、そんな企業に行きたいと思いますか?

不安なので、できるだけ自分をよく見せたいというお客様のお気持ちは十分に理解していますが、それらはご自身の本来の印象をよく見せることと大きくかけ離れているように感じます。
見た目に美しくある必要はそれに越したことはありませんが、背伸びをしすぎてしまうのは、やめたほうがよいと筆者は思います。
もちろん、お客様のご要望は最大限にお写真に反映させてゆきたいと思っております。
「印象が良い」というのは、「美しくある」ということだけではありません。外見的に美男美女だからといって、印象がよいのではないということは、お客様のまわりにいらっしゃる方を見てもお分かりだと思います。

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